店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸の村と島の生活 【特産品】村から年貢を取り立てることを財政の基盤としてきた幕府や大名などは、積極的に灌漑用水(かんがい)や河川流路、新田(しんでん)の開発をすすめて生産量の増加をはかった。きめられた年貢を納入したあとの余剰作物を自家消費にとどめていた村では、年貢の一部が金納で認められるようになると、...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸の玄関江戸から第1番目の宿屋である品川宿(しゅく)(東海道)、千住宿(日光道中・奥州道中)、板橋宿(中山道)、内藤新宿(しんじゅく)(甲州道中)は、江戸の玄関口であった。これらの宿は<江戸四宿(ししゅく)>と称され、しだいに行楽や遊興の地としても知られるようになった。...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸との舟運江戸と関東一円を結ぶ交通手段には、人馬を使った陸上輸送のほか舟運が重要な役割を果たした。 銚子から出た船は利根川をさかのぼり、関宿から江戸川を下り、小名木川(おなぎがわ)を経て、江戸に到達した。江戸には穀物や木綿、さらに酒・醤油・味醂(みりん)などの醸造品を運び、帰りは日常...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸の蔬菜の産地江戸初期、人々が口にする蔬菜(そさい)(副食野菜)は、手近なところで生産されたが、町の発展にともないその生産地は葛西、駒込、目黒などの江戸周縁へ広がっていった。さらに江戸の人口の増加による消費需要の高まりは、練馬の大根、小松川の菜など、しだいに外へ外へと生産地を広げていった...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸地廻り経済圏江戸時代の初め、江戸の日常消費物資の多くは、経済の先進地域であった上方(かみがた)(関西地方)から、海路などで輸送される<下り物>(くだりもの)に依存していた。しかし、18世紀に入ると人口が増加し、旺盛な江戸の消費需要を満たすために江戸周辺で生産される<地廻り物>(じまわり...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸の商業宣伝 【広告・ポスター・パッケージ・コピーライティング・インフルエンサー・看板・ノベルティー・コラボレーション】江戸時代には庶民の購買力が高まり、さまざまな商品が出回るようになり、それにともない商業宣伝の手段も発達した。 宣伝に配る一枚刷を<引札(ひきふだ)>と呼んだ。引札にはその店の手作りのものから、当代一流の戯作者(げさくしゃ)が広告文を書いたものまである。山東京伝(さんとうきょ...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸の商人づくし江戸時代の商売には、三井越後屋に代表される呉服を扱う大店(おおだな)から、日用の食品などを籠(かご)に入れて売り歩く棒手振(ぼてふり)といった行商人まで、多種多様な業者があった。これらさまざまな商人たちは江戸時代の『江戸名所図会』などといった挿絵入りの版本などをみるといたる...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典江戸のさまざまな商い大消費都市・江戸では、多種多様な商人が活躍していた。御用達商人は将軍家や大名・旗本からそれぞれ指定された、武具・呉服類から魚・野菜などの日用品の商品にいたるまで調達していた。江戸根生い(ねおい)の大商人には、魚河岸(うおがし)の問屋商人や蔵前の札差(ふださし)、深川木場の材...
店主 糀2021年12月18日1 分江戸百科事典金・銀・銭貨の流通 インフレ・デフレと庶民の生活コントロール金・銀・銭貨はそれぞれ金座・銀座・銭座で鋳造(ちゅうぞう)された。金座は後藤家が、銀座は大黒常是(だいこくじょうぜ)が、幕府御用達(ごようたし)として代々務めたが、銭座は大名や商人の請負であった。金貨は小判であれば、1枚を1両とする計数貨幣であり、銀貨は目方を計って使用する...